建築部と計画の授業

建築部
火曜日と金曜日は、建築部。
火曜日:
nLDK・サスティナブル・未来の建築家etcの3つのグループに分け、議論を行ってきた「レビュー」の新システム移行の説明。
新システムとは、グループをもっと細分化して、1カ月の締め切りを設けようとのこと。
来週までに、各々テーマを考えてくるのが、宿題。
金曜日:
4年生の卒業制作のconceptプレゼン。
住宅・都市・駅などのwordだけ明示された様に感じてしまったのが、残念。
来週の修正に期待したい。

計画
今週の計画は、ノーマン・フォスターのビデオ。



フォスターが、どの様に考えたとか主観的なものではなく、クライアント側からどういう思いで依頼したかという客観的な内容だった。
以下、引用。ARCHITECTURAL Mapより。
ロンドン市民はガーキン(ピクルスに使うキュウリのこと)とかエロティック ガーキンなどと呼んでいます。ロンドンの中心市街区“シティ”にそびえるこの建物は,スイス リ社という再保険会社の本社ビルです。
かつてのロンドンでは高さ111mのセントポール大聖堂より高い建物は建てないとのルールがありました。しかし,戦後の経済発展の中でオフィスビルの需要に応えるためにはこれを守ってばかりもおれず,1960年代以降,ロンドンにも超高層ビルが建ち始めます。
ニューヨークや東京に比べると,ロンドンの超高層ビルは単体とスカイラインのどちらにしても見るべき魅力に乏しいことは否めません。そんな状態にフォスターが設計した二棟のビルは大きな変化を及ぼしました。特にガーキンの方は超高層なだけに市民の間に景観論争を巻き起こし,独特の形状はグロテスクとの批判も浴びたようです。

しかし,グロテスクという声はおそらく完成予想CGか何かを見た第一印象だったのではないでしょうか。本物を実際に見たところ,意外にもなかなかいいじゃないかと私は感じました。上の階ほど先細りになっている形状は建物のボリューム感の低減に効果があり,街並みに与える威圧感は一般的な矩形のビルよりもかなり低く抑えられています。

ガラスの色が異なっている部分は,これに沿って吹き抜けがあることを示しています。渦巻き状の吹き抜けは,ビル全体の換気を促して空調負荷の低減に効果があるとのこと。一見,奇異に思える形状は,威圧感の抑制や省エネ効果をはじめ,ビル風の低減,日影範囲の減少,内部空間の無柱化を実現する合理性に裏付けられているのです。超高層ビルの設計でユニークな形を提案する建築家は何人もおれども,形と理屈をこれほど高いレベルで融合させるとは,さすがはフォスター卿と感心するしかありません。